ゴールドコーストから、グレイハウンドバスに乗り、ヌーサへ。
ゴールドコーストの中心部から離れると、バスは高速道路を通り北上し、ブリスベンを目指す。
直行便がなかったため、途中ブリスベンでバスを乗り換える必要があった。
ブリスベンは学生時代に語学学校で長期的に滞在した、
思い出の都市。
そして、約2ヶ月のオーストラリア、バックパッカーの旅の出発地点。
その際に利用したのも、ブリスベンバスターミナルからヌーサ行きのグレイハウンドバスであった。
獲得した語学力がどれだけ通用するか、はじめての一人旅でどんな出会いがあるのか、ワクワクとドキドキ以上に複雑な感情をもっていたこと思い出す。
ゴールドコーストからバスは止まることなく走り続け、約1時間。
ブリスベンの街が見えてきた。クリケットの試合が行われるブリスベン・クリケットグラウンド。
ブリスベンの川沿いにある小さく回転速度の速い観覧車。
ブリスベンの中心部を通っていく。
変わっていない。
覚えている光景が目の前に広がる。
ブリスベンのバスターミナルに着き、次のヌーサ行きのバスが来るまで待合スペースで待つ。
大きなバッグパックやスーツケースをもった学生のカップルや老夫婦、スーツを着たビジネスマンなど多種多様な人で椅子は埋まっていた。
ブリスベンの待合スペースに何社かのバス会社の受付が設置されていた。
大手のグレイハウンドバス以外にもバス会社があったことを初めて知った。
出発時刻の10分前にバス乗り場へ行くと、もうすでにバスに乗る人達で賑わっていた。
大きな荷物をバスのトランクに預け、自分の座席番号を確認する。
何カ国かでバスの旅をしてきたけれど、
グレイハウンドレッドといえばいいのか、バスの赤と青い犬の絵のバスはかっこいい。
オーストラリアを象徴する乗り物ではないかと思う。
今から数年前。
私はこのグレイハウンドバスでオーストラリアの東海岸を旅したことがある。
当時はWi-Fi環境が今のようには発達していなかったので、
旅で立ち寄った街ごとに、インターネットカフェにより、次の目的地に向けてバスの予約をした。
宿泊費以外に一日10ドル程度で生活していたので、
一時間2ドルのインターネットカフェは緊張感をもちながら使っていた。
日本語入力ができないPCもあったため、日本のニュースを見ることも一苦労であった。
旅の記憶に浸っていると、バスが出発した。
バスはさらに北上し、ヌーサへ向かう。
ブリスベン国際空港、ハイウェイを通り、一気にムールラバへ。
ムールラバまで来ると、リゾート感が出てくる。
気候は温かいが、季節は冬だ。泳いでる人はほとんどいない。
ムールラバをすぎ、サンシャインコーストを通る。
サンシャインコーストはヌーサにほど近く、
サンシャインコースト空港、サンシャインコースト大学などがあり、この辺りでは大きな街だ。
この辺りはペリージャンビーチやマルクスビーチ、カスタウェイズビーチ、サンライズビーチ、サンシャインビーチと一直線にビーチが続く。
バスの窓からは海が見えたり農地だろうか大きく広がる草原が見える。
海の上には大きな雲がかかり、あの辺りは激しい雨が降っているのだろうか。
天気の子のオープニング場面が頭に浮かんだ。
今日は曇りだろうか。時刻は午後1時。
宿についたら、スーパーマーケットに行って、夕食の買い出しをしよう。
ヌーサはもうそこまで来ている。
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